海洋資源開発の巻

こんにちは! ひでです。
今回はちょっと小さな記事に注目してみました。
深海の鉱脈の新しい探査法について書かれた記事です。

すみっこの方で目立たないけど、調べれば調べるほどおもしろい記事!ってたくさんあります。
なんだかかめばかむほど味が出るスルメみたいですね(笑)
日本の周りの海は資源の宝庫って本当?
どんな資源が眠ってるの?
日本の海洋資源開発について、あれこれ調べちゃいました!

日本は本当は資源大国なの?

「資源が少ない日本は、外国から輸入した原料をもとに製品を作って輸出する『加工貿易』の国です」って学校では習いましたよね。
でも鉱脈の見つけ方や掘削技術が発達するとともに、海の底に眠る資源が注目されるようになってきました。

日本の陸地面積は世界ランキング62位と決して広い国ではありません。
でも海を含めるとどうでしょうか。
水産・鉱物資源を独占できる権利のある「排他的経済水域」の面積について言えば、日本はなんと世界第6位。
海洋国家の面目躍如ってとこですね。

排他的経済水域とは、「ここはうちの海ですよ。船で通るのはいいけど、魚や資源を採っちゃダメ。」と外国に対して言える海域のことです。
その国の海岸線から200海里=370キロメートルの範囲と国際法で定められています。
日本は硫黄島沖ノ鳥島南鳥島などの小さな離島を所有しています。
「こんな島、なんの役に立つの?」って言われそうだけど、ただそこに存在してくれるだけで半径370キロメートルの海を独占できるんですね。
「ありがとう!」って言いたくなりました(笑)

例えば南鳥島は海岸線がわずか6キロメートル。
一般市民の定住はなく、自衛隊の派遣隊員や気象庁の職員が交代で常駐しています。
2012年東京大学の研究チームは南鳥島付近の海底5600mで、日本で消費する約230年分のレアメタル(希少金属)を発見したと発表。
地図で見てみると、その存在意義のすごさがよくわかりますね。

日本の海にエネルギー資源は眠ってるの?

レアメタル(希少金属)が日本の海の底にあるのはわかったけど、石油や天然ガスなどのエネルギー資源はどうなのでしょうか?
調べてみると……ありました! 
日本の周辺海域にエネルギー資源が大量にあります。
その名も「メタンハイドレード」です。

メタンハイドレードとは、天然ガスの主成分のメタンガスが水分子と結びついてできた、氷状の物質です。
火を近づけると燃えるため、「燃える氷」とも呼ばれます。
小さな体積からたくさんのエネルギーを生み出すことが可能。
その一方で燃やした時に排出されるCO2は、石炭や石油を燃やすよりも約30%ほど少ないことも特徴のひとつです。
こうした特徴から、石炭や石油に代わる次世代エネルギー資源として期待されています。
こんな資源が日本が独占できる海に眠ってるなんて。
なんだかテンション上っちゃいますよね(笑)
(裏面へ続く)
石油は掘れば吹き出す液状の資源ですけど、メタンハイドレートは固形物。採掘の方法を新たに確立しなければなりません。
メタンハイドレードからメタンガスを取り出し海底から吸い上げるために、コンプレッサーやポンプを稼働させるエネルギーが別途必要になります。
今は試行錯誤を繰り返している段階ですけどその技術は日本が世界一。
早く実用化されるといいですね。

尖閣諸島周辺は資源だらけ?

1968年、佐藤栄作内閣の時に国連の協力の下で東シナ海で海底調査が行われました。
その結果とんでもないことがわかりました。
尖閣諸島周辺の海域には1095億バレルの原油埋蔵量がある、とのこと。
その埋蔵量は世界一の原油埋蔵量のサウジアラビア(2667億バレル)には及ばないけれど、イラク(1150億バレル)やクェート(1040億バレル)に匹敵する、という報告がなされたのです。
日本が中東のような産油国になる! かもね……

ほんでもって外務省のホームページに興味深い記述があります。

1968年に周辺海域に石油資源が埋蔵されている可能性が指摘された後,
1971年から中国政府及び台湾当局が同諸島の領有権を公に主張。

いやあ、わかりやすい国ですねえ。中国って(笑)

1994年に経済産業省が試算したところ、尖閣沖周辺の原油埋蔵量は約32.6億バレルになるとされ、前述の1968年の調査時のおよそ30分の1になってしまいました。
「中国さん、尖閣沖には思ったほどたくさんの資源はないですよ。さっさとお引き取りくださいな」ということが言いたくて、実際の埋蔵量よりも少なく発表しなおしたのでは?
なんてうがった見方もできそうな気がするんですけど、いかかでしょうか?


「近い将来日本が資源大国になったらどうなるのかな?」って考えるとすごく夢がありますよね。
赤字国債なんか発行する必要がなくなって、国民みんながいっぱい年金をもらえるようになって、サウジアラビアのように税金を納める必要がなくなって、働かなくてももらえるベーシックインカムが全員に支給されて……
でもそこまでいくと国民の労働意欲が下がって、かえって大変なことになるかもしれませんね。
「宝くじに当たった人が破滅への道へ突き進む、なんてこともあるから……」
なんて警鐘をならす経済学者もいるくらいです。

日本の将来については悲観的な予測が多いけれど、海洋資源のことを調べてみると明るい気分になっちゃいました。
日本政府が外国とのトラブルを回避して、うまくかじ取りをしてくれることを願います。
そう考えると、今の日本に一番必要なのは国防力なのかなあ。
外交をうまくこなせる政治力があってこそ、日本は資源大国になれるのかもしれませんね。
う~ん……この話題って考えれば考えるほど話がふくらんでいきます。
やっぱりかめばかむほど味が出るスルメみたいな記事ですね(笑)
海洋資源の掘削技術の向上の話題、どんどん新聞に載るといいですね!